DDA社はオーストラリア、ブリスベンにあるショップ兼プラモデル製造メーカーです
ブリスベン(ゴールドコースト)はシドニーに近く、そのシドニーのやや内陸にオーストラリア最大のレース場マウント・パノラマサーキット(バサーストと言った方が分かりやすい)
があり、ブリスベンを含む周囲はモータースポーツの天国と言った感じの地域です。
そこに誕生したDDA社はダイキャストのミニカー、1/24サイズのプラモデルをオーストラリア製のクルマのみを製造するこだわった会社です。
現在製造しているプラモデルは合計24種類ありますが約半分は品切れしています。
しかし同じ車種でエンジンの排気量違い、エアロ違い、ホイール違いをそれぞれ1種類とカウントしているので実際には5種類程度です。その中で一番人気が高いのがオーストラリアフォード・ファルコンXW GT シリーズとゼネラルモーター社のホールデン・トラナA9Xシリーズです。どちらもオーストラリアレースには欠かせない伝説を持つクルマです。
フォード・ファルコン セダンXW GT そして GTHOです(どちらも作れるような仕様です)
オーストラリアは当然ですがアメリカに比べ人口が少なく、そのためアメリカのようなスベシャル的なマッスルカーの需要よりやはり4ドアの使い勝手の方が優先されました。しかし、やはりムスタングのようなマッスルカー的な豪快な乗り心地のクルマの要求も高いのが現実でした。1965年あたりにフォード本社から送り込まれたビル・ワーナー(アイアコッカ的なリーターシップある企画人)が上記の条件を満たすクルマとしてファルコン計画を企画し、アメリカのファルコンのグリルをスポーティーにしV8の巨大なエンジンを搭載し、オーストラリア発の4ドアマッスルカーと言う新しいジャンルを作り、かつ、バサースト500に出場、2年連続で1.2フィニッシュし優勝を決めました。それが決め手で爆発的に人気が出たのがこのプラモデルです。
現在でも程度の良い実車は1000万近い価格で取引されています。
このプラモデルはXW GTとGTHO(HOはハンドリング・オブションとして足回り強化したバージョン、しかしHOは違う意味だよ、と言う意見もあります・・・)
の2タイプが選べるプラモデルです。
このファルコンは最終的にはムスタングのV8、5.800ccOHVエンジンを搭載するまで進化します。
その後1973年製ファルコンは映画マッドマックスのインターセプターとして使用されることになり、1973年製はもちろん、1969年製、1971年製も人気が出ることになります。