5シーズン目を向かえたWTCC。12イベント、24レースで熱戦は繰り広げられた。 遂に悲願の世界タイトルを手に入れたセアトはディーゼルターボのパワーを生かしその座を守れるか。ツーリングカーの王者に君を続けたBMWが復権に向けその牙を研ぎ澄ます。未曾有の経済危機に翻弄されたGMだったがWTCCの参戦は継続。ニューマシン、クルーズがライバルを蹴散らすこととなるのか。そしてロシアの雄、ラーダもその戦闘力をアップし、更なる混戦に拍車がかかった。戦いは序盤、チャンピオンとなったミューラー、を始め実力者を並べるセアトが攻勢をかける。その中、市街地レースに強さを魅せるシボレーがマラケシュ、ポーと勝利を重ねその実力をアピールした。前半戦、まったくライバルに太刀打ちできなかったBMWは中盤戦に入り反撃を開始。その中でもファーファスの活躍は目覚しく、終盤に向けチャンピオンシップはミューラー、タルキーニ、ファーファスの三つ巴の争いとなった。