☆F1 SPECIALSシリーズ完成品について
F1 SPECIALSはロムファクトリー製作によるハンドメイド完成品です。同じロムファクトリー完成品の「Flat Out」が現行のF1マシンを製作するのに対し過去の思い出に残る名車をシリーズで製作しています。
ある程度まとまった数量を製作することによって非常に高いコストパフォーマンスを実現しています。
完成品はすべてクリアーコートの上ポリッシュが行われています。一般的な量産品のミニカーの場合、スジ彫りをまたぐデカールであってもスジ彫りでデカールに切れ目を入れていません。つまりデカールがスジ彫りをまたいだ状態になってしまっています。しかし、ロムファクトリー製作によるF1 SPECIALSシリーズはロープライスながらスジ彫り部分でデカールに切れ目を入れて溝にデカールを落とし込んでいます。また、ディスプレイケースも高級感のあるアクリルケースを使用しています。
1994年からアクティブサスは禁止になったが、レース中の給油が解禁になりました。この新しいレギュレーションに最もよく対応したのがベネトンとシューマッハでした。レース戦略ガより重要視されるようになったわけですが、ベネトンは開幕4連勝を含め、前半7戦中6勝という快進撃を見せました。
チャンピオンは早々に決まる物と思われましたが、イギリスGPで流れが変わりました。イギリスGPでフォーメーションラップ時においてヒルを何度か追越したことによるピットストップペナルティの指示を無視したためレース後にシューマッハは失格。さらに2戦出場停止と言う重いペナルティが課せられることになりました。不運はこれで終わらずさらに、ベルギーGPで優勝しながら、レース後の車検でスキッドブロック(木製の底板)の厚さが僅かに規定違反とされ、再び失格となった。チャンピオンが早々に決まってしまうと困るFIAによるイジメとも思えるような状態でした。
そんな中、シューマッハが失格と出場停止で無得点となった3戦を3連勝し、なんとポイント差を一気に1点まで縮めた。ました。まさにFIAの思惑通りの展開となったわけです。ヨーロッパGPをシューマッハ、日本GPをヒルが制し、1点差のまま迎えた最終戦オーストラリアGPでも両者は接近戦を展開。先行するシューマッハがコースアウトし、サスペンションを壊したまま強引にコースへ復帰しヒルをブロックし、次のコーナーで抜こうとしたヒルと接触。両者ともリタイアという後味の悪い結末で、シューマッハ自身初のドライバーズチャンピオンが決定しました。
しかし、ほとんどイジメとも言える出場停止や失格を乗り越えて手にした価値あるタイトルだとも言えると思います。