☆F1 SPECIALSシリーズ完成品について
F1 SPECIALSはロムファクトリー製作によるハンドメイド完成品です。同じロムファクトリー完成品の「Flat Out」が現行のF1マシンを製作するのに対し過去の思い出に残る名車をシリーズで製作しています。
ある程度まとまった数量を製作することによって非常に高いコストパフォーマンスを実現しています。
完成品はすべてクリアーコートの上ポリッシュが行われています。一般的な量産品のミニカーの場合、スジ彫りをまたぐデカールであってもスジ彫りでデカールに切れ目を入れていません。つまりデカールがスジ彫りをまたいだ状態になってしまっています。しかし、ロムファクトリー製作によるF1 SPECIALSシリーズはロープライスながらスジ彫り部分でデカールに切れ目を入れて溝にデカールを落とし込んでいます。また、ディスプレイケースも高級感のあるアクリルケースを使用しています。
1987年のマシンですが、キットは2000年代に入ってから発売されたのでキット内容は最新のキットと同レベルです。メタルキットのウイングのフラップはエッチングパーツで再現されることが一般的です。厚みは薄いのですが平らな板です。ウイングの翼断面形状のの再現はイマイチです。このキットではリヤウイングのフラップはエッチングをプレス加工してカーブさせていますのでかなりリアルなフラップが再現されています。マルボロレッドは塗り分けています。
1987年当時は1973年にジャッキー・スチュワートが打ち立てた27勝がF1最多勝記録でした。フロストがそれを14年ぶりに更新する28勝目を達成した仕様を再現しています。
予選ではフェラーリのゲルハルト・ベルガーが自身初のポールポジションを獲得した。フェラーリにとっては1985年以来のポールポジションてした。決勝はスタート直後のクラッシュで再スタートとなったものの再スタート後はベルガーが独走します。
プロストはスタート直後に6位まで順位を下げますが、マンセルとセナとアルボレートがトラブルに見舞われると3位に上がり、タイヤ交換のタイミングでピケの前に出て2位に上がりますが、ベルがーは遙か先を行っています。しかし、プロストはファステストラップを連発しながらしながらベルがーとの差をみるみる詰めていきます。急速にベルガーとの差を詰めると、61周目までに3秒以内の差となった。ベルガーもペースを上げて応酬したため差は縮まらなくなったが、68周目に下りの第7コーナーでベルガーが単独スピンを喫し、勝負は決した。残り10周で3秒差にまで詰め寄りますが、ベルガーもペースを上げて逃げきろうとします。残り3周、このまま逃げ切るかと思われましたが、ベルガーはプロストのプレッシャーに耐えかねついに第7コーナーでスピンしてしまいまた。ベルガーを自滅するまで追い詰めスピンさせた会心の勝利でジャッキー・スチュワートの持つF1最多勝記録を更新する28勝目を挙げました。