☆F1 SPECIALSシリーズ完成品について
F1 SPECIALSはロムファクトリー製作によるハンドメイド完成品です。同じロムファクトリー完成品の「Flat Out」が現行のF1マシンを製作するのに対し過去の思い出に残る名車をシリーズで製作しています。
ある程度まとまった数量を製作することによって非常に高いコストパフォーマンスを実現しています。
完成品はすべてクリアーコートの上ポリッシュが行われています。一般的な量産品のミニカーの場合、スジ彫りをまたぐデカールであってもスジ彫りでデカールに切れ目を入れていません。つまりデカールがスジ彫りをまたいだ状態になってしまっています。しかし、ロムファクトリー製作によるF1 SPECIALSシリーズはロープライスながらスジ彫り部分でデカールに切れ目を入れて溝にデカールを落とし込んでいます。また、ディスプレイケースも高級感のあるアクリルケースを使用しています。
1990年、フランスGPでまさかの快走を見せ、あわや初優勝かと思われたものの残り2周になったところでジャッドエンジンが根を上げ無念の2位となった仕様を再現しました。
レッドブルで4年連続チャンピオンマシンを設計したエイドリアン・ニューウェイの設計ですが、当時のニューウェイのマシンはエアロダイナミクスを責めすぎた結果、路面の状態に非常にシビアでバンピーなサーキットに対しては車のセッティングがまったく対応出来ずに2台そろって予選落ちを喫することもありました。第7戦フランスGPには改良版の901が登場しました。フランスGPが行われたポール・リカールでは路面がフラットだッたため風洞実験のデータどおりの性能を発揮しました。
予選7位のカペリはスタートで出遅れましたが、パトレーゼ、マンセル、ベルガー、セナ等抜いてをラップを重ねる毎に着実に順位を上げます。さらにタイヤ無交換作戦も手伝って33周目にはカペリが1位。次の34周目にはチームメイトのグージェルミンが2位にまでポジションを上げ、レイトンハウスの1-2体制がその後なんと20周近くも続きました。58週目にグージルミンはエンジントラブルでリタイヤしますが、カペリの快走は続きます。初優勝の期待が高まりますが、後ろからフェラーリのプロストが迫ってきていました。レース終盤は完全にテールトゥノーズのマッチレースになりますが、カペリはトップを死守します。しかし、プロストの追い上げにあってエンジンを酷使せざるをえなかったためエンジンにトラブルが出始め残り2周となった68週目遂にプロストに抜かれてしまいました。しかし、何とかセナは抑えきり1988年ポルトガルGP以来の2位入賞を飾りました。
CG901Bの生みの親、ニューウェイはシーズン途中でウィリアムズへ移籍しFW14の開発に当たりFW14Bでチャンピオンを取ります。CG901をよく見てみるとFW14Bの原型であったことがよくわかります。