【 XJR-9 LM について 】
1980年代初頭、ヨーロッパツーリングカーレースで活動してきたTWR(トム・ウォーキンショー・レーシング)が、1985年から世界耐久選手権にワークスチームとして参加、そこで開発されたCカーがXJR-6でした。
ターボエンジン主流の中、ノンターボ7リッターV12エンジンを搭載したXJR-6は、カーボンモノコックを採用してその剛性を確保し、ヘビーなエンジンのバランスを取るためエンジン位置を前方へオフセット、ラジエーターをフロント配置としました。この基本構造はそのままに改良が重ねられ、1987年にはXJR-8となり、そして1988年のレースに投入されたのがXJR-9です。
XJR-9は1988年の耐久選手権でライバル勢と激しい接戦を演じ、その帰趨を決めるべく、高速セッティングを施されたXJR-9 LMをもってルマンに参戦。そしてXJR-9 LMは、ワークスとして31年ぶり、英国車として29年ぶりの優勝を飾ったのでした。XJR-9は翌年もルマンをはじめとしたレースを戦い、90年代のXJR-12までこのマシンパッケージで各レースにおいて活躍しました。
【キット概要 】
■ホワイトメタル、エッチングパーツ、シルク印刷デカール、バキュームパーツ等を使用したマルチマテリアルキットです。
■モデルは1/12スケールで培ったディテールの再現と組み立てやすさのバランスを考慮した設計。
■フロント/リアカウルは脱着が可能で、完成後も内部構造を見ることができます。
■ゴム製タイヤはメーカーロゴ印刷済み。
【 バリエーション 】
K590 ● Ver.A :1988 LM 24hours
1988 LM Winner #2 Lammers/Dumfries/Wallace
#1 Brundle/Nielsen
#3 Watson/Boesel/Pescarolo
#21 Sullivan/Jones/Cobb
#22 Daly/Perkins/Cogan