グランプリシーンに特化した“Racing Pictorial Series by HIRO”の第30弾は、セナ VS.プロスト時代を象徴する名機のひとつ、マクラーレン・ホンダ MP4/5を取り上げます。
レギュレーションの改定でターボの使用が不可能となり、自然吸気エンジンによる闘いとなった1989年シーズン、ホンダは3.5リッターV10気筒の RA109-Eを投入、セミオートマチック等、新機軸の熟成に手間取るフェラーリらライバルを尻目に圧倒的なパフォーマンスを見せつけ、全16戦中10勝（セナ6勝、プロスト4勝）を挙げてコンストラクターズ王座を獲得しました。またドライバーズでは、勝利数でプロストに勝ったセナでしたが、取りこぼしの少ないプロストは着実にポイントを積み上げ、加えて第15戦『日本GP』での両者の接触ではセナに失格の裁定がくだされ、プロストの王座が確定したのでした。変わり行くグランプリの世界を追い続けたジョー・ホンダならではの人間的な視点をお楽しみください。また今号は、全100ページのおよそ半分がジョー・ホンダの写真によるパート、残り半分は、近年モデルファクトリーヒロが徹底的な実車取材を敢行した、MP4/5のディテール・ファイルという二部構成となっています。模型作りの資料に是非お役立てください。

■収録画像点数は…
カラー　　：約350点

■収録レースは…
●1989年、ブラジルGP、サンマリノGP、モナコGP、フランスGP、イギリスGP、ハンガリーGP、ベルギーGP、イタリアGP、ポルトガルGP、スペインGP、日本GP

■ディテールファイル…
ホンダコレクションホール所蔵のMP4/5のディテール・ファイル収録