DDA社はオーストラリア、ブリスベンにあるショップ兼プラモデル製造メーカーです
ブリスベン(ゴールドコースト)はシドニーに近く、そのシドニーのやや内陸にオーストラリア最大のレース場マウント・パノラマサーキット(バサーストと言った方が分かりやすい)
があり、ブリスベンを含む周囲はモータースポーツの天国と言った感じの地域です。
そこに誕生したDDA社はダイキャストのミニカー、1/24サイズのプラモデルをオーストラリア製のクルマのみを製造するこだわった会社です。
現在製造しているプラモデルは合計24種類ありますが約半分は品切れしています。
しかし同じ車種でエンジンの排気量違い、エアロ違い、ホイール違いをそれぞれ1種類とカウントしているので実際には5種類程度です。その中で一番人気が高いのがオーストラリアフォード・ファルコンXW GT シリーズとゼネラルモーター社のホールデン・トラナA9Xシリーズです。どちらもオーストラリアレースには欠かせない伝説を持つクルマです。
もともとは馬具メーカーか始まった会社ですが、GMの買収後アメリカ本社のGMのクルマ、コルベットを元に現地に合わせた、セダン、ピックアップトラックなどを発売しました。販売の50%は国内でしたが東南アジアでのシェアも拡大。させにヨーロッパのGMブランドのヴォクスホール(オペル)から中型車のビバと言うクルマを2ドアクーペのトラナとしてオリジナルデザインに昇華し発売しました。その後1974年には5リッターV8のマッスルカーに進化したのです。しかしトラナを世界的に有名にしたのはあのピーターブロックでした。キャロル・シェルビーと共にコブラを設計、シェルビーがGT40へかかりっきりになっていた時にデイトナコブラでル・マンスペシャルを作りあげ、日産ブルーバードでライトウェイトのアドバンスで勝ちまくり、その後ホールデン・トラナで40年もの間愛車として使われ続けた氏の愛車がトラナでした。2021年にはホールデンのブランドも消えてしまいましたが伝説のツーリングカー、マッスルカーの代名詞がホールデン・トラナA9X です。