激動するF1の歴史を再検証
[ メルセデス独走時代の終焉とホンダ悲願の王座獲得 ]
コロナ禍に揺れたF1。脱炭素問題からホンダは活動終了を決断
その最終年にフェルスタッペンが絶対王者ハミルトンを打ち破る
2014年から連覇を続けるメルセデスでは、ロズベルグが一矢報いるもハミルトンの絶対王権が続く
長く対抗馬だったフェラーリは何度か王座に肉薄するも、燃料流量違反疑惑から凋落し
マクラーレンからトロロッソ〜レッドブルにパートナーシップを変えたホンダが徐々に力をつけ追撃開始
新型コロナウイルスの世界的感染拡大でF1界も大きく揺さぶられ、数々の開発凍結が採られるなか
参戦最終戦で劇的な王者交代──F1を巡る環境が激変し、再び世代交代が進行した6年間の記録
メルセデス独走の裏側では、ドライバーの新陳代謝が加速し世代交代が進んだ。ニコ・ロズベルグの引退が契機になり有能な若手が台頭するタイミングが訪れた。振り返れば、後のトップドライバーの登場はF1史上大きなトピックと言えるだろう
最も象徴的なのは2016年にレッドブル昇格を果たしたマックス・フェルスタッペンが、メルセデスの同士討ちに助けられたとはいえF1史上最年少優勝を成し遂げたことだ。その後、チャンピオンにまで昇り詰めるフェルスタッペンから始まり、若手ドライバーが名を連ね元チャンピオンといった実績あるベテランがトップチームから名を消していったのが、この6年間だった──本文より