タミヤプラモデルベース完成品です。
76年出走、ジョディ・シェクターがP34唯一の勝利を飾った、1976年第7戦スウェーデンGP仕様です。
資料をもとにスウェーデンGP仕様になるよう次のポイントを徹底的に改修しています。フロントカウルのリップ止めは短いタイプ
・フロントカウルのグッドイヤー中のロゴなし
・シートの肉抜き穴なし
・シートのヘッドパッドあり
・リヤウイングステーはボディ同色
・リヤ翼端板のグッドイヤー位置は下側
ボディーカラーは深みのあるブルーで再現。むき出しのエンジンは見せ場の1つですが、個性を主張しすぎずあくまでマシンの一部であるような自然な仕上がりなるようディティールアップされています。当然ですが各パーツも丁寧に取り付けられ接着痕も一切ありません。
<工作>
パネルラインのスジは墨入れ無しで自然に影が落ちるよう、タガネで深く掘り直し。
カウルとモノコックの境界線のスジ彫りを追加。
フロントカウルのリップ止めを1mm幅洋白線と『アドラーズネスト/ブラインドリベットヘッドSSS 0.5/0.25』にて追加。
フロントブレーキのダクトはタミヤP341977Monacoの追加パーツを流用。
コクピットのヘッドパッドはタミヤP341977Monacoの追加パーツを流用。
シートベルト穴を開口し、『モデルファクトリーヒロ/フレキシブルシートベルト青』を追加。
カウルの覗き穴部分は透明極薄フィルムを貼り付け。
ステアリングのスイッチを『ホビーデザイン 1/24 & 1/20 ノブスイッチ (A) 』、『ホビーデザイン/1/24 トグルスイッチ(A)』で追加。
リヤタイヤは形状の優れたタミヤロータス79の新金型パーツに置き換え。
ホイールのエアバルブを『Top Studio/F1 エアーバルブ 5個 1/20-1/24』で追加。
ホイールのビードロックを『モデルファクトリーヒロ/アルミリベットフランジ付き(Bタイプ)』で追加。
サイドミラーの鏡面はタミヤP341976JAPANの純正エッチングパーツ。
ラジエターはタミヤP341976JAPANの純正エッチングパーツを貼り付け。
その他細かな部分の純正エッチングパーツの貼り付け。
エンジンのプラグコードを『さかつう/フレキシブルワイヤー0.5mm』で追加。
フューエルパイプを『モデルファクトリーヒロ/カラーチューブクリアーブラウン0.4/0.2』で追加。
エアファンネルカバーはMFHの金属製メッシュ。
ケース固定用のM3ナットを埋め込み。
<塗装>
- カウル -
サーフェイサー1200で表面を整え、本塗装。「バルケッタ/P34ブルー」を選択。
クリアーを軽く吹き付け。デカールは考証に優れたシュンコーモデルの専用品を使用。
クリアーコートは『ガイアノーツ/EXクリアー』を吹き付け。『コバックス/トレカット#1300、#1500』で塗装のユズ目とデカール段差を除去し、オーバーコート。ラプロス6000/8000と3Mコンパウンドで磨き込み。カウル裏側をつや消し黒で塗装。
- カウル以外 -
サーフェイサー1000を用いて、見える部分のパーティングラインと押し出しピン痕を除去。
サスペンション等の細かなパーツもサーフェイサー吹きとヤスリがけをを繰り返し丹念にパーティングラインを消したので、画像をご覧ください。
黒はピュアブラック、カーボンブラックの他、調合した青系の黒、茶系の黒を実車を参考に塗り分け。
シルバーは下地にグロスブラックを吹き付けた後にシルバー、メッキシルバー、フラットアルミを部材に応じて塗り分け。
グッドイヤーロゴはフィニッシャーズのタイヤテンプレートを用いて吹き付け塗装。
クリアーはラッカー系を用いるので、乾燥時間は余裕をもって計2週間取っています。
内訳は研ぎ出しまでに自然乾燥4日と加熱乾燥3日、仕上げクリアー塗装後に同様に自然乾燥4日と加熱乾燥3日。
改造部分を羅列していますが、最もこだわっている部分はカウルの光沢仕上げです。
ラッカー系を用いる事で塗膜をシャープにし、磨きだしは表面のシボと磨きキズをライトで確認しつつ取り切るように努めています。
写真では判別が付きづらい部分ですので、実物をご覧になって頂けると幸いです。