Dell Palingのレジンキットベースの完成品です。
パーツの組み合わせ精度の低いキットなのでなかなか思うように組み上がらなかたというのがモデラーの第一声でした。その苦労をほぼ感じさせない仕上がりになっているところがモデラーの腕の良さを如実に表していると思います。それほどのモデラーなのでもちろん単純に組み上げるだけでなく各部手を加えて仕上げらています。
なかでもカーボン再現にはこだわりがあり、平織りの柄はメッシュ塗装で再現する気合いの入れよう。そのおかげもあって表面に奥行きがでていてマシン全体の印象を引き締められていると思います。それ以外にもシートベルトはブルーのサテンリボンで自作しています。ボディカラーのマイルドセブンのブルーは塗装とデカールのハイブリットで再現されています。給油口はノーマルのメタル製をエッチングパーツへ変更、カウルネジは0.5mmアルミパイプを切断して埋め込み処理されています。カーモデルでは一番大事とっても過言でないクリアー仕上げについては厚みの出ないシャープなクリア層にする為にラッカークリア(ガイアEXクリア)を何度も重ね研ぎ出しを行い時間をかけて仕上げています。最後の組み上げの際にフロントウィング位置は全体のバランスを考えて、作成後に少し前方に調整し直されています。バージボードのステーが貧弱だった為、補強と位置調整に苦労したと一言漏らしていました。
製作者名はハンドルネーム "Yoji" で活動されてる方です。静岡ホビーショーや横浜のホビーホーラムなどで精力的にF1マシンの展示を行っており、さまざまな完成品に触れることで目も肥え、得た技術や知識を自身の製作へ活かしています。弊社でもさまざまなクオリティのキットを購入していただきそのどれもを完成させることの技術の持ち主です。