こちらの商品はベースとなるキットを別途ご用意できる場合のみ製作可能です。ベースとなるキットはお客様にてキットそのものをご用意いただくか、またはキットが手配できる情報をご用意いただく必要があります。
フジミのプラモデルベースです。製作はロム専属モデラーである竹田文義氏です。キットは日本GPとして販売されいるものの、実車にはないサイドポンツーンの囲いスジ彫りが再現されていて、シャークルーバーの周りにも分割ラインがありましたので改修しています。サイドポンツーンに付くウイングレットはキットの成形上別パーツとなっていますので実車同様に分割ラインがないように処理しています。ノーズコーン、エンジンカウルのキャッチピンの再現には数メーカーのリベットを使用してメリハリある再現が施されています。氏の製作する完成品のすばらしさはなんといってもクリア塗装の深みのある光沢です。氏独自の工程を経て仕上げられる光沢はどこから見ても隙がなく魅了されます。今回もその良さがいかんなく発揮され楽しむことができます。
今回の製作内容は以下のようになっています。
<工作>
パネルラインのスジは墨入れ無しで自然に影が落ちるよう、タガネで深く掘り直し。
ボディカウルは塗装前に一体化。
キットのままだとカウルが浮くためギヤボックス下部をカット。
排気管がキットはカバーがかけられた状態のためプラパイプ3.0mmで自作。
サイドミラー、小ウイング類はそのままだと取付角度が決まらないため真鍮線を埋め込み。
チムニーウイング接続部をポリパテを用いてなだらかに改修。
アンテナを『トップスタジオ/ 1/20アンテナ For F2000,F2001』で追加。
カウルリベットを『アドラーズネスト/ブラインドリベットヘッドSSS 0.5/0.25』および『モデルファクトリーヒロ アルミニウムリベット φ0.8mm (約100本入り) MFH-P0911』で追加。
シートベルトを『モデルファクトリーヒロ/フレキシブルシートベルト赤』で再現。
ホイールのエアバルブを『さかつう/6502 1/20エアバルブ』で追加。
サイドミラーの鏡面は洋白板で自作。
フロント、リヤサスペンションの断熱シートはハセガワのミラーフィニッシュのゴールド、シルバーをそれぞれ貼り付け。
ケース固定用のM3ナットを埋め込み。
<塗装>
- カウル -
サーフェイサー1200で表面を整え、本塗装。『バルケッタ/フォーミュラ蛍光レッド』を選択。
クリアーを軽く吹き付け。デカールは考証に優れたベクターマジックデカールの専用品および純正カルトグラフデカールを使用。
クリアーコートは『ガイアノーツ/EXクリアー』を吹き付け。
コンパウンドはソフト99、3M製の業務用のものを用いました。
ソフト99細目で肌調整を行い、3MDC-1L、ラプロス6000および8000、3Mウルトラフィーナ1、ウルトラフィーナ2をかけ磨き上げました。
- カウル以外 -
サーフェイサー1000を用いて、見える部分のパーティングラインと押し出しピン痕を除去。
サスペンション等の細かなパーツもサーフェイサー吹きとヤスリがけをを繰り返し丹念にパーティングラインを消したので、画像をご覧ください。
黒はピュアブラック、カーボンブラックの他、調合した青系の黒、茶系の黒を実車を参考に塗り分け。
シルバーは下地にグロスブラックを吹き付けた後にシルバー、メッキシルバー、フラットアルミを部材に応じて塗り分け。
ブリヂストンロゴはタミヤのタイヤテンプレートを用いて吹き付け塗装。
ホイールはパール塗料を選択し、経年変化を考えデカールをクリアーコーティング。
タミヤ『ディスプレイケースC』付属。
台座はアクリル板乳白色を業者に発注し用意しました。
クリアーはラッカー系を用いるので、乾燥時間は余裕をもって計2週間取っています。
内訳は研ぎ出しまでに自然乾燥4日と加熱乾燥3日、仕上げクリアー塗装後に同様に自然乾燥4日と加熱乾燥3日。
改造部分を羅列していますが、最もこだわっている部分はカウルの光沢仕上げです。
ラッカー系を用いる事で塗膜をシャープに、磨きだしは表面のシボと磨きキズをライトで確認しつつ取り切るように努めています。