ハセガワのプラモデルベースです。製作はロム専属モデラーである竹田文義氏です。このモデルも竹田氏の塗装質感の高さが伺える仕上がりになっています。ツヤツヤテカテカ感は多くの人がイメージする理想的なものではないかとおもいます。F1のポロポーション完成品はなかなかディティールアップを目立たたせることが難しい分、全力で塗装の仕上がりに振っています。また竹田氏の得意とする塗装で金属の質感を醸し出す業もさらに磨きがかかったようで、エキパイのカバー部分はそこだけでも見てて飽きないレベルだとおもいます。
今回の製作内容については以下の通りです。
<工作>
モノコックのアンテナを『さかつう/3217 アンテナG』とロールバーのアンテナを『トップスタジオ 1/20 フェラーリ F2000/F2001用 アンテナ (タミヤ対応)』にて追加。
ロールバー基部のリベットを『アドラーズネスト/ブラインドリベットヘッドSS 1.0/0.5』に置き換え。
シートベルトの穴を開口し、『モデルファクトリーヒロ/フレキシブルシートベルト青』を追加。
コクピットのボルト類を『アドラーズネスト/ブラインドリベットヘッドSSS 0.5/0.25』に置き換え。
スイッチを『ホビーデザイン/1/24 トグルスイッチ(A)』、『さかつう 埋め込みピン 穴なし φ0.75mm 10個入』で金属製のものに置き換え。
ステアリングのスイッチを『ホビーデザイン 1/24 & 1/20 ノブスイッチ (A) 』で追加。
ステアリングのボルトを『アドラーズネスト/ブラインドリベットヘッドSSS 0.5/0.25』に置き換え。
ホイールのエアバルブを『さかつう/6502 1/20エアバルブ』で追加。
ホイールナット基部を加工し付属のナベビスから六角ビスに変更。
ピトー管を0.3mm洋白線と1.0mmプラ丸棒の組み合わせで製作。
ケース固定用のM3ナットを埋め込み。
<塗装>
- カウル -
サーフェイサー1200で表面を整え、本塗装。黒はEXブラック。
クリアーを軽く吹き付け。デカールは考証的に最も正確な『エッフェアルテフィーチェ/FE-0062 1/20 ロータス79 リペイントデカール ver.2(H社対応)』を使用。
クリアーコートは『ガイアノーツ/EXクリアー』を吹き付け。『コバックス/トレカット#1300、#1500』で塗装のユズ目とデカール段差を除去し、オーバーコート。
コンパウンドはソフト99、3M製の業務用のものを用いました。
ソフト99細目で肌調整を行い、3MDC-1L、ラプロス6000および8000、3Mウルトラフィーナ1、ウルトラフィーナ2をかけ磨き上げました。
- カウル以外 -
サーフェイサー1000を用いて、見える部分のパーティングラインと押し出しピン痕を除去。
サスペンション等の細かなパーツもサーフェイサー吹きとヤスリがけをを繰り返し丹念にパーティングラインを消したので、画像をご覧ください。
黒はピュアブラック、カーボンブラックの他、調合した青系の黒、茶系の黒を実車を参考に塗り分け。
シルバーは下地にグロスブラックを吹き付けた後にシルバー、メッキシルバー、フラットアルミを部材に応じて塗り分け。
グッドイヤーロゴはフィニッシャーズのタイヤテンプレートを用いて吹き付け塗装。
クリアーはラッカー系を用いるので、乾燥時間は余裕をもって計2週間取っています。 内訳は研ぎ出しまでに自然乾燥4日と加熱乾燥3日、仕上げクリアー塗装後に同様に自然乾燥4日と加熱乾燥3日。 改造部分を羅列していますが、最もこだわっている部分はカウルの光沢仕上げです。 ラッカー系を用いる事で塗膜をシャープにし、磨きだしは表面のシボと磨きキズをライトで確認しつつ取り切るように努めています。