1990年シーズン、死闘を繰り広げてきたセナとプロストのタイトル争いが最高潮に達したのが日本GPでした。前戦スペインGPに圧勝して意気上がるフェラーリとプロスト、パートナーのホンダの地元で負けられないマクラーレンとセナ、タイトルを賭けた世紀の一戦になるはずでしたが、結果は皆さんもご存じの通り1コーナーですべて終わってしまいました。後味の悪い結果に終わりましたが、セナにとっては2度目のタイトル獲得、しかも前年のリベンジを同じ鈴鹿で果たしたのですから大きな意味があるレースです。それと3度のチャンピオンをいずれも鈴鹿で決めた鈴鹿はセナにとって最も印象深いサーキットでした。そう言う意味でもセナコレクションには欠かせないモデルだと思います。
いつも通りスジ彫りは細く深く彫り直し手います。ディフューザーやカウルのエッジは薄く削り込んでいます。インダクションポッドの開口部も深く彫り込んでいます。ミラー面に鏡面埋め込み、シートベルトは布製に交換、エアバルブ追加と細部もディティールアップしています。マルボロレッドはもちろん塗り分け、デカールや塗り分けの段差が全くないように徹底的に研ぎ出しています。製作は弊社で20年以上専属モデラーを勤める多田 道一です。