3Dプリイントキットベースの完成品です。
ここ数年のF1マシンはマットカラーが主流になっていますが、昨年のビザキャッシュは稀に見る光沢ボディでした。そのメインカラーであるメタリックブルーはフィニッシャーズより限定販売された5色セットの専用カラーを使用して仕上げています。多くの方はこのボディーカラーを見てこれまでに見てきたミニカーのブルーとは違うと思うでしょうが、フィニッシャーズのカラーは実車カラーを元に調合していますので多くの方がイメージするブルーとは異なって当然です。
イメージのブルーを取るか、より実車に忠実なブルーを取るかの違いです。
組み上げるにあたり、以下内容の処理をしています。
キットではフロントノーズのホワイト部分は塗装、サイドポンツーンからエンジンカウルにかけてのホワイトはデカール指示であったが色の差異を無くす為に全て塗装で塗り分けています。フロントノーズ部分の雄牛の部分はノーズ下半分がカーボンであり実車が雄牛部分の外周はボディ色である為にデカール貼付後、クリアー仕上げ後にマスキングしカーボンデカールを貼付しセミグロスクリアープレミアムにて仕上げています。もともとフロントウイングと一体成型のクリップは切り取りウイングの隙間をきっちりと処理した後にフィニッシャーズのエッチングパーツのウイングクリップに付け替えて実感をアップさせ、パーツの存在感がしっかり活かされています。キットでは再現されていないインダクションポッド下のキルスイッチもエッチングパーツにて再現しています。エキゾーストも実車写真を参考にしてマスキングし焼き色を再現されています。タイヤデカールは貼付後、フィニッシャーズのデカール軟化剤の超超強力を使用しデカールのニス部分を溶かし実車にようにタイヤに直接印刷した様な表現になっています。キットでは再現されていない角田車専用のホワイトのヘッドレストを自作し再現されています。ノーズ上面のアンテナは洋白線にて再現しています。ボディ全体にあるリベットは穴を掘りその部分に塗料を流し込んで再現しています。
フルディティールキットとは違いプロポーションモデルはディティールアップ部分がどうしても限られてきますがその中でもモデラーの個性を活かした仕上がりになっています。
製作は宮崎誠司氏。氏の製作歴は長く以前は他のショップさんにて製作依頼を受付ていた経歴もある実力者です。 弊社とのお付き合いはここ最近ですが、過去4点販売したモデルはウチ3点がすでに完売となりお客様からご指名で性悪依頼が入るほど確かな腕前です。