最強Cカーの遺伝子を受け継いだ後継車たち
1990年代に日産が生み出した、2台のプロトタイプカーの特集です。名を NP35 と R390GT1 といい、前者は グループCカー 時代の最終盤、1992年に登場した3.5ℓNA新規定に対応した Cカー です。また後者は97〜98年、GT1隆盛の時代に捲土重来を期した日産が英国 TWR と組んで投入した ル・マン 制覇用スポーツカーとなります。
「2台でひとつ」と言えるような構成で、この2台にある大きな共通点、すなわち最強のCカーとして内外に名を馳せた名車「日産 R90CP 系」の遺伝子を受け継ぐ者たちであるという点に着目しています。当時の関係者らに取材を敢行し、門外不出だった資料も提供を受けられました。この2台がどう生まれ、どう磨かれ、どんな戦績を残したのか。そこに光を当てた特集です。