フジミのプラモデルベースです。製作はロム専属モデラーである竹田文義氏です。ボディカラーはキャンディレッド仕上げですが、これまで発売されてきたBBRやマテルなどのキャンディレッドではなくとても落ち着いた深みのあるキャンディレッドになっています。フィニッシャーズから発売されているマイカレッド（フィニッシャーズカラーのマイカレッドを使用した完成品はコチラ　https://romu-romu.com/SHOP/RFTMK374_YS.html）とギラギラしたキャンディレッドの中間のような仕上がりです。個人の感想としてはこれまで見たことのないF2007のカラーですがすごく納得できるカラーになっていると思います。
カラーの再現に独特の個性がある竹田氏ですが決してイメージを損なわず新たな視点で仕上げることができる、まさに匠の技が光ってる逸品です。クリアー後の研ぎ出しもオリジナルの工程を経て仕上げられていますのでその光沢も思う存分楽しむことができます。


今回の製作内容は以下のようになっています。

<工作>
タイヤを前後ともタミヤFW24のものに変更。 サイドポンツーン給気口部の形状をブラジルGP仕様に変更。 モノコックの吊り下げ穴を開口。 パネルラインのスジは墨入れ無しで自然に影が落ちるよう、タガネで深く掘り直し。 ボディカウルは塗装前に一体化。 キットのままだとカウルが浮くためギヤボックス下部をカット。 排気管をプラパイプ3.0mmで自作。 サイドミラー、小ウイング類はそのままだと取付角度が決まらないため真鍮線を埋め込み。 フロントホイールキャップの説明書の取付角度は誤っており、ホイールスポークの絵の溝の深い部分が地面と垂直となるのが正しい取付角です。

チムニーウイング接続部をポリパテを用いてなだらかに改修。 チムニーウイングフラップを二枚に改修。 アンテナを『トップスタジオ/ 1/20アンテナ For F2000,F2001』で追加。 ピトー管を0.4mm真鍮線で追加。 カウルリベットを『アドラーズネスト/ブラインドリベットヘッドSSS 0.5/0.25』および『モデルファクトリーヒロ アルミニウムリベット φ0.8mm (約100本入り) MFH-P0911』で追加。 シートベルトを『モデルファクトリーヒロ/フレキシブルシートベルト赤』で再現。 ホイールのエアバルブを『さかつう/6502 1/20エアバルブ』で追加。 サイドミラーの鏡面は洋白板で自作。 ケース固定用のM3ナットを埋め込み。

<塗装>
- カウル -
サーフェイサー1200で表面を整え、本塗装。『ガイアノーツ/スターブライトゴールド』の下地に『ガイアノーツ/プレミアムレッド』を上塗り。

クリアーを軽く吹き付け。デカールは考証に優れたエッフェアルテフィーチェ製を使用。 クリアーコートは『ガイアノーツ/EXクリアー』を吹き付け。 コンパウンドはソフト99、3M製の業務用のものを用いました。 ソフト99細目で肌調整を行い、3MDC-1L、ラプロス6000および8000、3Mウルトラフィーナ1、ウルトラフィーナ2をかけ磨き上げました。

- カウル以外 -
サーフェイサー1000を用いて、見える部分のパーティングラインと押し出しピン痕を除去。 サスペンション等の細かなパーツもサーフェイサー吹きとヤスリがけをを繰り返し丹念にパーティングラインを消したので、画像をご覧ください。 黒はピュアブラック、カーボンブラックの他、調合した青系の黒、茶系の黒を実車を参考に塗り分け。 シルバーは下地にグロスブラックを吹き付けた後にシルバー、メッキシルバー、フラットアルミを部材に応じて塗り分け。

ブリヂストンロゴはタミヤのタイヤテンプレートを用いて吹き付け塗装。 ホイールはパール塗料を選択し、経年変化を考えデカールをクリアーコーティング。

タミヤ『ディスプレイケースC』付属。 台座はアクリル板乳白色を業者に発注し用意しました。

クリアーはラッカー系を用いるので、乾燥時間は余裕をもって計2週間取っています。 内訳は研ぎ出しまでに自然乾燥4日と加熱乾燥3日、仕上げクリアー塗装後に同様に自然乾燥4日と加熱乾燥3日。 改造部分を羅列していますが、最もこだわっている部分はカウルの光沢仕上げです。 ラッカー系を用いる事で塗膜をシャープにし、磨きだしは表面のシボと磨きキズをライトで確認しつつ取り切るように努めています。