タミヤのプラモデルベースです。ハッキネンが5位入賞を果たした第3戦サンマリノGP仕様。製作はロム専属モデラーである竹田文義氏です。もともとフルディティールキットでりプロポーションモデルとして組み上げるにしてもカウル合わせは難しくピッタリと処理することはできませんが、その中でも違和感がないよう調整して仕上げられています。特に氏の製作する完成品のすばらしさはなんといってもクリア塗装の深みのある光沢です。氏独自の工程を経て仕上げられる光沢はどこから見ても隙がなく魅了されます。今回もその良さがいかんなく発揮され楽しむことができます。
今回の製作内容は以下のようになっています。
<工作>
ホイールのエアバルブを『さかつう/ 1/20エアバルブ』で追加。
サイドミラーの鏡面は洋白線を切り出して自作。
アンテナを『さかつう/3217 アンテナG』および『トップスタジオ 1/20 マクラーレン MP4/4アンテナ』で追加。
シートベルトのモールドを削り、『モデルファクトリーヒロ/フレキシブルシートベルト』を追加。
コクピット周りは『ホビーデザイン 1/24 & 1/20 ノブスイッチ (A) 』、『アドラーズネスト/ブラインドリベットヘッドSSS 0.5/0.25』でディテールアップ。
ケース固定用のM3ナットを埋め込み。
グッドイヤーロゴはフィニッシャーズのタイヤテンプレートを用いて吹き付け塗装。
タイヤはモデラーズのレインタイヤを選択。
<塗装>
- カウル -
サーフェイサー1200で表面を整え、本塗装。
白はガイアノーツのEXクリアー、緑はバルケッタのブリティッシュグリーンを用いました。
デカールはベクターマジックデカール製、帯部分はシュンコーモデルズ製を使用。
クリアーコートは『ガイアノーツ/EXクリアー』を吹き付け。
コンパウンドはソフト99、3M製の業務用のものを用いました。
ソフト99細目で肌調整を行い、3MDC-1L、ラプロス6000および8000、3Mウルトラフィーナ1、ウルトラフィーナ2をかけ磨き上げました。
- カウル以外 -
サーフェイサー1000を用いて、見える部分のパーティングラインと押し出しピン痕を除去。
サスペンション等の細かなパーツもサーフェイサー吹きとヤスリがけをを繰り返し丹念にパーティングラインを消したので、画像をご覧ください。
シルバーは下地にグロスブラックを吹き付けた後にシルバー、メッキシルバー、フラットアルミを部材に応じて塗り分け。
タミヤ『ディスプレイケースC』付属。
台座はアクリル板乳白色を業者に発注し用意しました。
クリアーはラッカー系を用いるので、乾燥時間は余裕をもって計2週間取っています。
内訳は研ぎ出しまでに自然乾燥4日と加熱乾燥3日、仕上げクリアー塗装後に同様に自然乾燥4日と加熱乾燥3日。
改造部分を羅列していますが、最もこだわっている部分はカウルの光沢仕上げです。
ラッカー系を用いる事で塗膜をシャープに、磨きだしは表面のシボと磨きキズをライトで確認しつつ取り切るように努めています。