製作はロム専属モデラーである竹田文義氏です。
ウエストカラーであるメタリックブラックとシルバーはクレオスの国鉄色とフィニッシャーズのファインシルバーにて再現しています。デカールはグラデーション具合にこだわったベクター1を使用しています。ベクター1のデカールはカルトデカールのため発色よく仕上がっています。またカルトデカールの特性としてラッカークリアーとの相性が悪く、竹田氏の強みであるラッカークリアコートには細心の注意を払いいつも以上に手間をかけて仕上げています。ホイールのシルバーはフェラーリ312 T3で培った青みがかった金属質のシルバーで仕上げられています。通常のシルバーよりも粒子の細かいパールホワイトを使うことでより滑らかな質感をだしています。ボディのファインシルバーと見比べることでその差をより感じてもらうことができると思います。
カラーの再現に独特の個性がある竹田氏ですが決して実車のイメージを損なわず竹田氏自身の新たな視点で仕上げることができる、まさに匠の技が光ってる逸品です。クリアー後の研ぎ出しもオリジナルの工程を経て仕上げられていますのでその光沢も思う存分楽しむことができます。塗装技術に全振りしていることが手に取ってもらえれば実感できると思います。
その他今回の製作内容は以下のようになっています。
<工作>
パネルラインのスジは墨入れ無しで自然に影が落ちるよう、タガネで深く掘り直し。
ボディカウルは塗装前に一体化。
ホイールのエアバルブを『さかつう/6502 1/20エアバルブ』で追加。
コクピット前方のアンテナを0.4mm洋白線に置き換え。
コクピット右側のアンテナを0.6/04mm真鍮パイプと0.4mm真鍮線を組み合わせたパーツに置き換え。
カウルリベットを『アドラーズネスト/ブラインドリベットヘッドSSS 0.5/0.25』および『MFH/アルミニウムリベット0.8/0.5mm』で追加。
シートベルトを『モデルファクトリーヒロ/フレキシブルシートベルト黒』で再現。
ステアリングのボタンを『さかつう/極小埋め込みピン φ0.5mm 穴なし 10個入 SKT-4445』に置き換え。
キルスイッチを0.3mm洋白線で自作し追加。
サイドミラーの鏡面は洋白板を切り出したパーツに置き換え。
ケース固定用のM3ナットを埋め込み。
<塗装>
- カウル -
サーフェイサー1200で表面を整え、本塗装。銀は『フィニッシャーズ/ファインシルバー』、ガンメタルは『GSIクレオス/黒鉄色』を選択。
クリアーを軽く吹き付け。デカールは考証に優れ、グラデーションの美しいベクターワンデカールの専用品を使用。
クリアーコートは『ガイアノーツ/EXクリアー』を吹き付け。『コバックス/トレカット#1300、#1500』で塗装のユズ目とデカール段差を除去し、オーバーコート。トレカット#3000と3M/DC-1Lおよびウルトラフィーナで磨き込み。カウル裏側をつや消し黒で塗装。
- カウル以外 -
サーフェイサー1000を用いて、見える部分のパーティングラインと押し出しピン痕を除去。
サスペンション等の細かなパーツもサーフェイサー吹きとヤスリがけをを繰り返し丹念にパーティングラインを消したので、画像をご覧ください。
黒はピュアブラック、カーボンブラックの他、調合した青系の黒、茶系の黒を実車を参考に塗り分け。
シルバーは下地にグロスブラックを吹き付けた後にシルバー、メッキシルバー、フラットアルミを部材に応じて塗り分け。
ブリヂストンロゴはタミヤのタイヤテンプレートを用いて吹き付け塗装。
タミヤ『ディスプレイケースC』付属。
台座はアクリル板乳白色を業者に発注し用意しました。
クリアーはラッカー系を用いるので、乾燥時間は余裕をもって計2週間取っています。
内訳は研ぎ出しまでに自然乾燥4日と加熱乾燥3日、仕上げクリアー塗装後に同様に自然乾燥4日と加熱乾燥3日。
改造部分を羅列していますが、最もこだわっている部分はカウルの光沢仕上げです。
ラッカー系を用いる事で塗膜をシャープにし、磨きだしは表面のシボと磨きキズをライトで確認しつつ取り切るように努めています。
McLaren MP4/13, 1998 Japanese Grand Prix, M. Häkkinen, World Champion








