フジミプラモデルベースのプロポーション完成品です。
フいつもながら丁寧に仕上げられた塗装の仕上がりが素晴らしく引き込まれるような光沢を放っています。特にリアウイングに映り込むフラップの影からもご判断いただけると思います。画像では分かりにくいですが実際に見たマルボロレッドもこの色合いなら誰しもに納得してもらえるのではないかと思える色合いにモデラーの感性が非常によくでていると思います。
<工作>
キットの塗り分けライン、付属の塗り分けマスキングシートともに実車の塗り分けラインと大きく異なるので、写真を参考に塗り分けラインをスジボリし直し。
アンテナをトップスタジオ製の金属パーツに置き換え。
キットにはないカウルリベットのモールドを開口し、以下の製品を用いて部位に応じて大きさを変え追加。
『アドラーズネスト/ブラインドリベットヘッドSSS 0.5/0.25』
『モデルファクトリーヒロ/アルミニウムリベット 0.8/0.5』
シートベルトを『モデルファクトリーヒロ/フレキシブルシートベルト黒』で追加。
サイドミラーの鏡面を洋白板で自作したものに置き換え。
ステアリングのスイッチを『ホビーデザイン 1/24 & 1/20 ノブスイッチ (A) 』で追加。
ケース固定用のM3ナットを埋め込み。
<塗装>
- カウル -
サーフェイサー1200で表面を整え、『ガイアノーツ/EXホワイト』と『GSIクレオス/蛍光レッド』で白赤を塗り分け。
蛍光レッドは表面の粒子が白部分に飛びやすいので、白塗装後にクリアーコートを行いマスキング、赤を塗装しマスキングを剥がした後に一度洗浄し、はみ出し部分を削り取り再度クリアーコートと云う手順で仕上げました。
デカールは考証に優れたシュンコーモデルの専用品を使用。
クリアーコートは『ガイアノーツ/EXクリアー』を吹き付け。『コバックス/トレカット#1300、#1500』で塗装のユズ目とデカール段差を除去し、オーバーコート。ラプロス6000/8000と3Mコンパウンドで磨き込み。カウル裏側をつや消し黒で塗装。
- カウル以外 -
サーフェイサー1000を用いて、見える部分のパーティングラインと押し出しピン痕を除去。
黒はピュアブラック、カーボンブラックの他、調合した青系の黒、茶系の黒を実車を参考に塗り分け。
シルバーは下地にグロスブラックを吹き付けた後にシルバー、メッキシルバー、フラットアルミを部材に応じて塗り分け。
他部品はキットのインストに準拠したが、色味に違和感を覚える部分は実車を参考に塗装した。
グッドイヤーロゴはフィニッシャーズのタイヤテンプレートを用いて吹き付け塗装。
タミヤ『ディスプレイケースC』付属。
台座はアクリル板乳白色を業者に発注し用意しました。
クリアーはラッカー系を用いるので、乾燥時間は余裕をもって計2週間取っています。
内訳は研ぎ出しまでに自然乾燥4日と加熱乾燥3日、仕上げクリアー塗装後に同様に自然乾燥4日と加熱乾燥3日。
改造部分を羅列していますが、最もこだわっている部分はカウルの光沢仕上げです。
ラッカー系を用いる事で塗膜をシャープにし、磨きだしは表面のシボと磨きキズをライトで確認しつつ取り切るように努めています。
写真では判別が付きづらい部分ですので、実物をご覧になって頂けると幸いです。